「国生み神話」ってなあに?
更新日2024年03月11日
こんにちは。
「イシヤノヨメ」こと、安東一美です。
私はお墓のお仕事をさせていただく時、特にお墓の建替えなどをされる方には、「先祖供養」をとにかく悔いのないように。ということを心がけています。
日本人の祖先は「神」であり、鎮守の森(神社)の氏神様の仲間入りをすると昔から言われています。
今日はそんな神様が日本の国を誕生させた「国生み神話」のお話を少しさせていただきます。
「国生み神話」
まだ天地が混沌として土地は固まらずプヨプヨした水に浮かぶクラゲのような時、葦が芽吹くような勢いの神が現れます。
雲の神や泥と砂の神などが現れ、最後に姿の整った男の神「イザナギの命(みこと)」と女の神「イザナミの命」が現れ「高天原(たかまがはら)」という神々の国が誕生しました。
高天原(たかまがはら)の神々はイザナギとイザナミにこの国をしっかり固めて作りなさいと「天沼矛(あめのぬぼこ)」を与えました。
そこから淡路島、四国、九州と島が次々に出来、国生みが完了しました。
国生みが終わってからも二神はいろいろな神を生みました。
その後イザナミは「火の神」を生んだために床に伏せ、亡くなってしまいました。
イザナギはイザナミを埋葬し、火の神の首を切りはねました。そこから生まれたのが山や森になったと言われています。
イザナギは妻に会うため、黄泉の国へ行き、入り口でイザナミに出会います。
イザナギが「国がまだ未完成だ」というとイザナミは「私は黄泉の国のものを食べてしまった。もう戻れない。だが戻れるよう、黄泉の国の神に相談してくる。ただし、その間はわたしを見ないで」と言い黄泉の国の宮殿に戻っていきました。
待ちきれなくなったイザナギが宮殿に入ると、イザナミの亡骸(なきがら)があり、虫がたかり、大小8つの雷が住んでいました。
イザナギは恐ろしくなって逃げ出し、恥をかいたイザナミはイザナギを追いかけました。
イザナギは千人でやっと動かすことのできる大きな「千引岩(ちびきいわ)」で黄泉の国の入り口を塞ぎました。
イザナミが「こんな仕打ちをされるとは!わたしは1日に1,000人、首を絞めて殺します」というとイザナギは「愛しい妻よ、私は日に1,500人産もう」と言いました。
イザナミは「黄泉津大神(よもつおおかみ)」という名前になり、あの世の大王、冥界の大王になりました。
イザナギは「なんと穢い(きたない)国へ行ってしまったのだろう」と身体の禊ぎ(みそぎ )と祓い(はらい)をしました。
身体をすすぐたび、海の神々が現れ、左の目を洗った時に天照大神(あまてらすおおみかみ)、右の目を洗った時に月読命(つくよみのみこと)、鼻を洗った時にスサノオの命(みこと)が現れました。
「高天原(たかまがはら)」は天上他界といわれ、天照大神が治める神々の住む国となりました。
さて、いかがだったでしょうか。これが、「国生み神話」と言われるものです。
高天原(たかまがはら)の神の子孫が日本に降臨したのが天皇一族であり、天皇は「現人神(あらひとがみ)」と言われてきました。
このお話は「古事記」や「日本書紀」に書いており、そんな神話が受け継がれ、それが「八百万(やおよろず)の神々の国」と言われる所以だなと改めて感じました。