「享年」と「行年」の違いとは?
更新日2024年05月27日
こんにちは。
安東石材店の溝江です。
今回は「享年」と「行年」についてお話ししようと思います。
お寺様からお位牌、戒名を頂いたときに一般的には戒名とご命日、年齢が記載されています。
年齢が記載されている際に、最初に「享年」「行年」という二文字が記載されていることがあります。
「享年」と「行年」とは?
「享年」と「行年」は、亡くなった方の年齢を指し示す言葉です。
- 享年(きょうねん): 亡くなった人がこの世に生きた年数を表します。数え年で考え、生まれた時を1歳とし、元旦に年齢を加算します。
- 行年(ぎょうねん): 亡くなった人が何歳まで修行したかを意味する満年齢です。生まれた時点を0歳とし、誕生日ごとに年齢を加算します。
簡単に言い換えると
- 「享年」=「死者が何年間生きたか」
- 「行年」=「死者が何歳まで生きたか」
- ということになります。
- ただし、最近では「享年」と記載し満年齢を入れるケース、「行年」と記載したうえで数え年が書かれているケースもあります。お寺によっても記載する内容が異なり、また住職様が変わられた時に表記の仕方が変わることもあります。
- いざ、墓誌や法名塔に故人のお名前を彫る時、過去に彫刻されている方と記載の仕方が違うとなった場合どちらに合わせたらよいのか迷いますよね。
どう彫刻するのが正しいの?
一般的には、お寺様から頂いたお位牌をもとにそのまま彫られるのが最も多いケースとされています。
お寺様によっても数え年や満年齢の記載の仕方が違うので、お寺に沿った内容でそのまま彫られる方が多くおられます。
しかし、過去に彫刻をしている方がおられる場合、そちらに合わせるケースもあります。
どちらが正しいとうことはありませんので、お悩みの場合はいつでもご相談ください。