秋風に思い出す、お盆のぬくもり~大分県で受け継がれるお墓参りの心~
更新日2025年10月26日
こんにちは🍂
安東石材店の内藤です。
段々と季節の変わり目を感じるような気温になってきましたね。

秋の風が少し冷たく感じられるようになると、ふと夏のお盆の時間を思い出します。
大分県では毎年、お盆になると家族が集まり、お墓をきれいに掃除して花を供え、
手を合わせて感謝を伝えます。
照りつける日差しの中で線香の煙がゆらゆらと立ちのぼり、
どこか懐かしい香りに心が落ち着きます。
大分県で受け継がれるお墓参りの心

子どものころは、お墓参りは「ちょっと退屈な行事」でした。
でも大人になって思い返すと、あの時間は家族がひとつになれる大切な瞬間だったと感じます。
遠くに暮らす親戚が帰ってきて、久しぶりに笑い合いながらお墓に向かう――
お墓の前で静かに手を合わせるその姿に、言葉にならないあたたかさがあります。
土地ごとに違う大分県の祈りのかたち

大分県では、地域ごとにお墓参りの風景が少しずつ違います。
海辺では潮風に吹かれながらお参りする場所があり、
山あいでは緑に包まれた静かな墓地が多くあります。
灯籠をともしてご先祖さまを迎える地域もあり、
幻想的な光の中で「また帰ってきてくれた!」と感じる瞬間もあります。
祈りをつなぐ、静かな時間

最近では、永代供養や樹木葬など、新しいお墓の形も増えています。
けれど、どんな形であっても「手を合わせて想う気持ち」は変わりません。
お墓参りは、過去と今をつなぐ時間。
そして、忙しい日々の中で自分の心を少しやさしく戻してくれる時間でもあります。

秋の静けさの中で思い出すのは、あの日のお墓の風景。
お花を供え、線香の香りに包まれながら感じた家族のぬくもり。
季節が移り変わっても、あのやさしい時間はきっとこれからも
大分県の人々の心に生き続けていくのでしょう。


















