お墓の掃除は何をすればいいの?

こんにちは

安東石材店 溝江です。

もうすぐお彼岸ですね。

お彼岸に合わせてお墓の掃除をされる方も多いと思いますが、お墓の掃除は何を使ってどのようにすればよいものなのか、今回は改めて掃除の方法についてご紹介します。

お墓の掃除の必要性

お墓は雨風にさらされたままにしておくと汚れが付着し、堆積していきます。長年放置された汚れはシミはとなって墓石に染み付き、容易に落とせなくなってしまいます。単なる汚れ以外に、水垢、カビも発生し石と石の隙間には虫が巣を作ることもあります。これらは劣化を早める原因にもなるため、定期的な掃除やお手入れが必要です。

敷地内の木や雑草が伸び放題になるのも問題です。植物を放っておくのも根などが張り出して、こちらもコンクリートや石にダメージを与えます。枯葉が堆積すれば腐敗が起こり虫なども繁殖し、お墓が荒れる原因となります。

  

お墓を掃除する際の注意点

【タワシを使用しない】

墓石を掃除するのにタワシを使うのは墓石を傷つける原因になります。敷石などを洗うのに使う分には問題ありませんが、タワシは墓石の掃除には向きません。特に金タワシは傷をつけやすいので要注意です。

【洗剤は使用しない】

一般的な家庭用洗剤も墓石表面のコーティングを剥がし、場合によってはシミを作ったり変色を促したりする恐れがあります。塩素系、酸性の洗剤もNGです。お墓のお掃除は水洗いが基本です。

【掃除後は水気を拭き取る】

墓石はたっぷり水を使って洗います。しかし、掃除後は濡れたままにしておくとそれも劣化の原因となります。最後は乾いた布(マイクロファイバがおすすめ)で水気を拭き取っておきましょう。

お墓の掃除に必要な持ち物

では、お墓の掃除にはどのような道具を使用すればよいのでしょう?ほうきやひしゃくなどは墓所によっては用意してあると思いますが、他に墓石を洗うためのスポンジ、細かい部分の汚れを落とすための歯ブラシ、花筒などを洗う長めのブラシなどが挙げられます。他にぞうきんやタオルなども多めに持っていくと便利です。

【お墓の掃除方法】

竿石などの墓石はスポンジで表面の汚れを拭き取るように洗っていきます。スポンジはザラザラした部分がついていないタイプのものをお勧めします。刻まれた文字の中や石と石の間の隙間などは歯ブラシを使って丁寧に水洗いします。

敷地内の雑草やも抜いておきましょう。落ち葉や枯葉も取り除きます。墓石だけでなく敷地内全体をきれいにすることで、お墓が荒れることを防ぐことができます。

掃除と手入れの行き届いたお墓は、その佇まいだけで気持ちのいいものです。定期的に正しい方法で掃除することを心がけましょう。

お墓の地震対策はできていますか?

こんにちは。
安東石材店の清家です。


早いもので2月が終わろうとしていますね。
2024年は元旦から大地震に見舞われ、不安な幕開けとなりました。
能登半島地震で被災された皆様には心よりお見舞い申し上げます。


いつ起こるかわからないのが地震です。
備えあれば憂いなし。今回は地震に強いお墓についてご紹介いたします。


 地震に強いお墓とは?

昔ながらの和型のお墓よりも、重心を低くした洋型のお墓の方が地震に強いといわれておりますが、耐震施工をしたお墓であれば縦長い和型のお墓でも地震に耐える事ができます。

お墓といえばこの形、和墓です。
重心が低い洋墓。

 

建ってからでは見えなくなる部分の耐震施工が大切になります。

当店では石と石の接合部分には耐震用コーキング剤、

納骨室から上に据える石材には耐震用ブチルゴム(震度7の揺れにも耐える接着剤)を併用してお墓を組み立てております。

 

2種類の耐震用接着剤を使用してます

 

 

納骨室の立ち上がりの壁のつなぎ目にはに相羽と呼ばれるステンレス製の金具を使用し、揺れに強い施工を行っております。

相羽

 

 

 

また、このような灯篭は柱の部分が、細くて長いために地震で倒れやすいので要注意です。

柱部分を太くしたり、台の上に置く灯篭であれば比較的地震に強く安心です。

 

 

 


すでにお墓をお持ちの方は地震に耐えられるお墓なのか点検を!


目地が外れている箇所はないか、灯篭やお墓の外柵でぐらつく箇所がないか触ってみてください。(強く揺らすと落下する危険があるので優しく触ってください⚠️)

また、以前の地震で少しずつ石材がズレている場合は水垢の位置が違っていたりします。

目地が取れて水鉢がズレてしまってます。


基礎部分にヒビが入っているお墓は地盤沈下で墓石が傾いているかもしれませんので、少し離れてお墓の傾き具合をチェックしてみてください。

 

 

地震で墓石が倒れてしまったら、自分でもとに戻すのはとても大変ですし、なにより危険です。

本店展示場には震度6の揺れを体感できる実験装置があります。

テレビで見るより実際の揺れは想像以上です。。。

これからお墓を建てる方も、すでにお墓がある方も、

今回ご紹介した地震対策や注意点を参考にしていただけたら嬉しいです。

 

ひそかに内職

こんにちは

安東石材店 工藤です。

皆さん、納骨袋ってご存知ですか?

火葬したご遺骨を入れるものですが、一般的には骨壺が主流ですよね。

関西地方では骨壺から納骨袋に入れて納骨することが一般的だそうです。

寒い北海道では 冬になると骨壺が割れる可能性があるため、納骨袋が使われるそうです。

納骨袋は 一般的にシルクや綿、麻などの素材が使用されます。

 

納骨袋は骨壺に比べて通気性がよく湿気が溜まりにくいためカビが生えにくくなります。

あと、納骨スペースを節約するという目的もあります。

一般的なお墓の場合、骨壺が納められる数は5~8個ほどとされています。入りきらなくなった

場合は少なくなったご遺骨を一つにまとめることもあります。

 

一方、納骨袋は骨壺よりもコンパクトでスペースを取らないため、より多くのご遺骨を収めることができます。

 

当店ではご納骨袋を一つ一つ心を込めて手縫いしております。

時間のある時の内職です。

最近では樹木葬や納骨堂などの小スペースでの納骨が増えてきています。

納骨の際、納骨袋での納骨ができると安心ですよね。

安東石材店ではお墓に関するご疑問、質問を承っております。

気になることがございましたら、何なりとお問い合わせください。

お持ちしております。

 

古墳時代のお墓って?

こんにちは。

イシヤノヨメこと安東一美です。

今日は「古墳時代」のお墓のお話をします

古墳時代のお墓って?

古墳時代は大陸や朝鮮半島の影響を受けています。

前方後円墳は有名ですよね。

「鏡」「剣」「甲冑(かっちゅう)」「馬具」などの鉄・銅・金製品、さまざまな種類の埴輪(はにわ)や土器類は死後のため、「死出の旅」のためとされ、一緒に埋葬されました。

石室のさまざまな装飾や石棺に納められた副葬品は全てが完成と同時に密封され、この世から閉ざされて、二度と生きている人々の前に触れることはありません。

ですので、権力の誇示を示すものとは言えず、権力の誇示は古墳の外観が表していると言われています。

巨大な前方後円墳やさまざまな古墳は権力を誇示するシンボルとして造られました。

また死後の世界のために用意された副葬品は、「古事記」や「日本書紀」などの神話に反映されていて、民俗として現代にも生き続けています。

 

時代によって形は違えど、死後の世界のことを考える気持ちは変わりませんね。