多様化するお墓のあり方とは!?

はじめに

はじめまして。9月より安東石材店へ入社いたしました、笠木と申します。
よろしくお願いいたします。

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  2. お墓の事はまだまだ知識が浅いですが、入社してから知らなかった事を学ぶ機会がとても増えました!

    そんな中で今回は私が気になった「お墓の形態の多様化」について特集いたします。
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ここ数年でお墓のあり方も変わり、墓地の形態にも変化が表れています。

新たなニーズに応えるようにして生まれた供養の形を紹介いたします。

1個人墓

個人墓とは、一人だけが埋葬されるお墓のことで自分一人で管理・供養してもらいたい

という理由から選ばれる現代の供養形態です。

継承者が不要、少子高齢化・核家族で親族が少なく、お墓を守っていく後継者がいない方や、

後継者の有無にかかわらず、自分の好きなデザインのお墓に入りたいという方に選ばれています。

2夫婦墓

夫婦墓とは、夫婦二人だけが納骨される一代限りのお墓です。

こちらは子孫への負担軽減、実家のお墓を継ぎたくない、夫婦で特別な場所を持ちたいという方に選ばれます。

3樹木葬

樹木葬とは、墓石を立てず樹木や草花を墓標として遺骨を埋葬する方法です。

自然に還りたいと考える人や、後継者にお墓の管理負担をかけたくない人、宗派を問わない供養を希望する人に選ばれています。

●主な埋葬スタイル●

シンボルツリー型…一本松のシンボルとなる樹木の周りに複数の方の遺骨を埋葬する形式

ガーデン型…庭園のように整備された環境に、草花や芝生だ彩られた区画に埋葬する形式

山林型…山林や丘の自然豊かな環境に遺骨を埋葬する形式で、自然保護の側面を持っている

4納骨堂

納骨堂とは、ご遺骨を保管・管理する屋内施設のことです。

ご遺骨は骨壺の中に入れられ、建物内のロッカー型、仏壇型などの収蔵スペースに個別安置されます。

天候に左右されることなくお参りがしやすく、墓石がない為管理の手間や費用を抑えられる点で、都心部を中心に広がる新しい供養の仕方です。

5海洋散骨

海洋散骨とは、火葬したご遺骨を粉末状にして海に散布する、自然に還る供養方法です。

こちらも墓地の費用が抑えられ、個人の生前の願いを尊重できる、お墓の後継者がいない場合などに適しています。

6手元供養

手元供養とは、個人のご遺骨の一部または全部を自宅などの身近な場所で保管し、日常生活の中で個別に供養する方法です。

個人を身近に感じられることや、いつでもお参りできることから選ばれます。

まとめ

お墓にも沢山の種類がありますが、時代に伴って供養の仕方も変化しています。

大事なお墓選びを失敗しない為にも沢山の情報を得る事・知る事。

また家族などとしっかり相談し、メリットデメリットを踏まえて

自分も周りも納得のいくお墓選びをしていきたいものです。

 

お彼岸とは?知っておきたい日本の習わし

こんにちは。安東石材店の溝江です。
今月はお彼岸ということで、お彼岸について特集を致します。

お彼岸とは?知っておきたい日本の習わし

日本には四季折々の行事がありますが、その中でも春と秋の「お彼岸」は、昔から多くの人に親しまれてきた伝統行事です。お彼岸は、春分の日と秋分の日を中日(ちゅうにち)として、前後3日間を合わせた7日間を指します。つまり、年に2回、春と秋に訪れる行事です。

「彼岸」とは仏教の言葉で、「あちらの岸」を意味します。私たちが暮らすこの世を「此岸(しがん)」と呼ぶのに対して、悟りの世界や極楽浄土を「彼岸」と表現します。太陽が真東から昇り、真西に沈む春分・秋分の日は、あの世とこの世が最も通じやすい日と考えられ、ご先祖様を供養する習慣が生まれました。

お彼岸にすること

お彼岸には、ご先祖様のお墓参りをするのが一般的です。お墓をきれいに掃除し、花やお線香を供えて手を合わせることが多いですね。また、仏壇にお供え物をしたり、家族で集まってご先祖様を偲ぶのも習慣のひとつです。

そして、お彼岸といえば「おはぎ」と「ぼたもち」です。実はどちらも同じものですが、呼び方が季節によって変わります。春は「牡丹」の花にちなんで「ぼたもち」、秋は「萩」にちなんで「おはぎ」と呼ばれています。小豆の赤い色には、魔除けの意味が込められているとも言われています。

豆知識あれこれ

お彼岸の時期に咲く花として「彼岸花」が有名です。燃えるような赤い花が田んぼやあぜ道に咲きますが、球根に毒があるため、昔は田畑を荒らす動物よけに植えられていました。

「暑さ寒さも彼岸まで」という言葉があります。お彼岸を過ぎる頃には、厳しい暑さや寒さが和らぎ、過ごしやすい気候になることから、昔から季節の節目としても意識されてきました。

仏教的には、お彼岸は「六波羅蜜(ろっぱらみつ)」という6つの修行を実践する期間とされています。布施、持戒、忍辱、精進、禅定、智慧を実生活で心がけ、少しでも彼岸=悟りに近づこうという教えがあるのです。

現代のお彼岸の過ごし方

最近では忙しさからお墓参りに行けない人も増えていますが、心を込めて手を合わせたり、仏壇にお花を供えたりするだけでも立派な供養になります。また、この時期に家族で集まり、思い出話をすることも、ご先祖様を大切に思う気持ちにつながります。

お彼岸は、自然の移ろいを感じながら、日々の生活を振り返り、ご先祖様に感謝を伝える大切な機会です。季節を感じつつ、心を整えるきっかけとして、今年のお彼岸を過ごしてみてはいかがでしょうか。