お墓参りの時期と意味:お盆…春秋彼岸・命日の違いとは?

こんにちは。安東石材店の溝江です。

もうすぐお盆の時期ですね、お盆には家族みんなでお墓参りに行くのがなんとなく風習になっていますが、

お盆と春秋彼岸と命日はそもそも何が違うんだろう?

今回は「お墓参りの時期と意味:お盆…春秋彼岸・命日の違いとは?」についてお話しします。

 日本の伝統行事とお墓参り:お盆・彼岸・命日の違い

お墓参りは故人や先祖への感謝と供養の大切な機会です。特に、お盆・お彼岸・命日は年間を通じて重要なタイミングとなります。

 1. お盆(おぼん)

  • 時期:地域により異なりますが、一般的には8月13〜16日(関東・東京では7月中旬の場合もあり)

  • 意味:先祖の霊がこの世に戻ってくるとされ、**迎え火(13日夕方に焚く)**で迎え、墓掃除・供養を行い、**送り火(16日)**で見送ります。
  • 特徴:「家に迎え入れる」行事で、盆棚や精霊馬などを用意し、故人を手厚くもてなします。
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  • 2. お彼岸(春彼岸・秋彼岸)

    • 時期

      • 春彼岸:春分の日(3月20・21日)を中日とする前後3日間=計7日間

      • 秋彼岸:秋分の日(9月22・23日)を中日とする同様の7日間

      • 意味:「あの世(彼岸)とこの世(此岸)が最も近づく時期」で、故人に“会いに行く”感覚でお墓参りをします。
      • 特徴:「六波羅蜜」など仏教修行の要素もあり、法要や精進料理を行う地域もあります。
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    • 3. 命日・祥月命日・月命日

      • 命日:故人が亡くなった日、その日に手を合わせるもの

      • 祥月命日:命日の月日が毎年巡ってくる日

      • 月命日:毎月、命日の日付に行う供養

  • 意味:個人的な節目で故人を偲ぶ機会。特に祥月命日は法要を伴うことも多く、月命日は身近に感じる日常の中での供養タイミングとなっています。

共通点とそれぞれの意義

  • 項目時期意味・目的
    お盆8/13–16(関東7月)先祖の霊を迎えて供養・見送る
    春秋彼岸春分・秋分の前後3日ずつ(各7日間)あの世とこの世が近づく時期に会いに行く
    命日等毎月・毎年決まった日故人を個人的に偲び、法要を行う
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まとめ

お盆は「迎えて送り出す」、お彼岸は「会いに行く」、命日は「個別に偲ぶ」、とそれぞれに意味が異なります。どれも故人・先祖との“つながり”を感じ、それぞれのタイミングに合った供養の形を大切にする行事です。

そして、形にとらわれず、**「ありがとう」「これからもよろしくね」**という“気持ち”を込めて手を合わせることが、何より重要です。仏事の行事を通じて、日々の忙しさの中でも初心を振り返る機会にしていただければ幸いです。

お墓参りには何を持っていく?お墓のお掃除はどうしたら?必要な持ち物・供え物まとめ

こんにちは

安東石材店の八坂です。

来月はいよいよお盆ですね、お墓参りに行った際にお掃除をされる方も多いのではないでしょうか。

 

そこで今回はお参りに必要な持ち物とお墓のお掃除について詳しくご紹介します!参考になれば幸いです❁

まずはお参りを行う際に必要なものをご紹介します。

お線香□

香りは仏様やご先祖様のご飯であるという考え方があります。

お墓参りに行く際はお線香を、着火のためのライターなどとともに持参して下さい。

お花□

ご先祖様やお墓参りをする人の心を安らかにします。

ろうそく□

ろうそく立があるお墓の場合、ろうそくを持っていきましょう。

煩悩を打ち消す光の象徴としてお供えします。

お水□

お参りをする人の心を清めるという意味があります。

水鉢や湯呑みに入れてお供えしましょう。

お水はお墓を掃除するためにも使います。

お供え物□

故人の好物や果物、お菓子などを持参します。

お供え物はじかに置かず半紙などの紙の上に置くことが一般的です。

数珠□

仏教徒のシンボルと言われており、ご先祖様への功徳を何倍にもする力があるとされてます。

 

お墓参りでやってはいけないこと

火を吹き消さない

仏様に人間の穢れた息がかかるのを防止するため手で扇いで消しましょう。

お供え物は持ち帰る

放置するとカラスや野良犬が食べに来てお墓が荒れてしまいます。

火は消して帰る

火災の原因になるので消して帰りましょう。

お酒をかけない

故人がお酒が好きだったからとお酒をかける人がいますが、墓石の変色やサビの原因になります。

お酒は器に注いでお供えしましょう。

 

次にお墓のお掃除について詳しくご説明します❁

お墓掃除の基本的な流れ

  • 1. 敷地内の掃除✅

まずはお墓の周囲から掃除を始めます。落ち葉やゴミ、雑草を取り除き、植木があれば剪定します。玉砂利が汚れていれば、ザルに入れて水洗いしましょう。

2. 墓石の掃除✅
墓石の掃除は「上から下へ」が基本です。まず乾いた布や柔らかいブラシで砂ぼこりや花粉を払い落とします。その後、墓石全体に水をかけ、スポンジや雑巾で優しく拭き洗いします。彫刻部分や細かい部分は歯ブラシや小さなブラシを使うと効果的です。

3. 小物類の掃除✅
花立てや線香皿など取り外せる小物は、水洗いして汚れを落とします。花筒のように細長いものは歯ブラシを活用しましょう。

4. 仕上げの乾拭き✅
水洗い後は、乾いたタオルで墓石や小物の水気をしっかり拭き取ります。水分が残るとコケやカビの原因になるため、丁寧に乾拭きしましょう。

5. お供えと合掌✅
掃除が終わったら、お花やお線香をお供えし、手を合わせてご先祖様に感謝の気持ちを伝えます。

お墓掃除には、以下の道具を用意しましょう🧹

・雑巾・タオル(数枚)□

墓石や周辺小物の水拭き・乾拭きに使用します。汚れを落とした後の仕上げ拭きや、彫刻部分の水分除去などにも便利です。水拭き用と乾拭き用で複数枚用意するとよいでしょう。

柔らかいスポンジ□

墓石の全体や花立て、線香皿などの大きな部分の汚れを落とす際に使います。傷が付かない柔らかい素材を選び、優しくこすって汚れを除去します。

  • 毛の柔らかいブラシや歯ブラシ□

墓石の彫刻部分や細かい溝、花立ての奥、線香皿の隙間など手が届きにくい細部の汚れ落としに適しています。歯ブラシは小回りが利くため特に文字部分の清掃に便利です。

バケツ・桶□

墓石や掃除用具の洗浄、すすぎ用の水を運ぶために使います。また、清掃時に水を撒いて汚れを流すときや、複数の道具をまとめて持 ち運ぶ際にも役立ちます。

ほうき・ちり取り□

  • お墓の敷地内や周囲にたまった落ち葉やごみ、ほこりの掃除に使います。事前に敷地全体をきれいにすることで、墓石掃除も効率良く進みます。
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  • 軍手□

手を汚れやけがから守るために着用します。特に、草むしりや重い石、枝を扱うときに便利です。

ゴミ袋□

掃除で出た枯れ葉、ごみ、雑草、古い供花などを回収し持ち帰るために使います。お墓や周辺のごみをきちんと片付けることで、マナーも守れます。

お供え用のお花やお線香など□

  • 掃除が終わった後にきれいになったお墓へお供えします。お花は墓前に飾り、お線香は所定の皿に立てて故人を供養します。
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必要に応じて、剪定バサミや墓石専用洗剤もあると便利です。


注意点とコツ

  • 墓石はデリケートなので、金属製タワシや硬いブラシは使わず、柔らかい素材を選びましょう。

  • 洗剤は基本的に使わず、水洗いが原則です。どうしても落ちない汚れには墓石専用洗剤を使いましょう。ただし塩素系や酸性洗剤は墓石を傷めるので避けてください。

  • お供え物やゴミは必ず持ち帰りましょう。放置すると動物に荒らされたり、墓石にシミやサビができる原因になります。

  • 定期的な掃除(月1回程度)が理想です。汚れが蓄積しにくくなり、墓石の劣化も防げます。

  • 頑固な汚れや経年劣化によるシミは、無理に自分で落とそうとせず、専門業者に依頼するのも一つの方法です。


まとめ

お墓の掃除は、ご先祖様への感謝や供養の気持ちを込めて行う大切な作業です。正しい方法で丁寧に掃除することで、お墓を美しく保ち、長持ちさせることができます。是非お墓をお掃除される際は心を込めてお掃除しましょう。

今回のまとめでお墓参りを行う際の持ち物やお掃除についてぜひご参考になればと思います。

安東石材店では、お墓のお掃除に出向くことが難しいお客様や遠くにお住まいの方向けにお墓のお掃除メンテナンスを承っております。出向くことが難しくお悩みの方はぜひご相談ください🌻

夕方のお墓参りはダメなの???

こんにちは。

安東石材店のイシヤノヨメこと、安東一美です。

先日お客様に「夕方お墓参りに行ったらいけんのやろ。怖いわ〜。」と言われました。

確かに、何か怖い気がする、でも、なぜ怖いのかわからない〜。笑

そこで、ちょっと調べてみました。

 

1. 黄昏時(たそがれどき)はあの世との“通信時間”?

夕方は“逢魔が時(おうまがとき)”とも呼ばれ、妖怪や幽霊が現れる時間帯と言われています。


つまりこの時間、お墓のあたりは「フリーWi-Fiエリア」みたいなものだそうで、あの世との通信が一番強くなるらしいです。
うっかりこの時間にお参りすると、「仲間だ」と勘違いされて連れて行かれるという話もあると聞くと、やはり少し怖いですよね!!

私はこの「黄昏時」と聞くと、アニメ映画の「君の名は」の「たそかれ時」という場面を思い出し、やはり不思議なことが起きる時間なのかもな〜と思いつつ、空が綺麗な時間なのにな。と思うのでした。

 


2. ご先祖さまも“定時退社”したいらしい

ご先祖さまにも“終業時間”があるかもしれない説。


せっかく日中に来てくれたら、ゆっくり話も聞けるのに、夕方に来られて、「もうこっちも帰る時間なんだけど~」というちょっと迷惑に思うご先祖様もいるらしいです。本当かな。笑


早く行って、たくさん話を聞いてもらうのが一番良いかもですね。

 

3. 暗くなってきて足元キケン!霊より怖いのは事故!!

「怖いのは霊より石段です」。暗い時に何度もお墓の仕事に行ったことがある私は、この説が一番信じられるんですよね。笑


夕方になるとお墓まわりは一気に暗くなり、足元の段差やコケが見えにくくなります。
もしつまずいて転んで何かあったら、お墓参りに来て、ハプニングとは・・・とご先祖様にあきれられそうです。

私の経験からすると、石段も怖いのですが、「イノシシ」が本当に怖いです。

イノシシは夜行性なので、少し暗くなるとウロウロしています。一度、夕方にお墓にいったら草むらから「ガサガサ・・・ブブブブヒ」と声がし、息を殺して、車に後ずさりして乗り込みました。心臓はバクバク、冷や汗をかきました。

少し前に社長から「イノシシってキバで人間の太ももの内側の動脈狙うんだよね」と笑顔で言われたばかりだったので、ものすごく怖かったです。


このように、夕方のお墓参りが敬遠されるのには“それっぽい”理由がいくつもあります。


でも、実際はご先祖さまへの想いがこもっていれば、時間帯はそこまで気にしなくてもいいとも言われます。
とはいえ…夕方に行くなら、懐中電灯と勇気をお忘れなく!!笑