樹木葬ってどんなお墓?

はじめまして。安東石材店の八坂です。

3月より安東石材店へ入社しました。よろしくお願いいたします。

石材店へ就職する前は名前は聞いたことがあった「樹木葬」

皆さんはどんなものか知っていますか?

 

私も「樹木葬ってどういうものかわかる?」と聞かれた際に、「樹木葬って...なんだ?」と考え込んでしまったので(笑)

樹木葬について、詳しく調べてみました。ぜひとも活用していただけたら幸いです。

3つの樹木葬の特徴

  •  
  • ①継承の必要がない

一般的なお墓と異なり、樹木葬は承継者を必要としません。この点で、子どもに迷惑をかけたくないと考える人々に選ばれています。

  • ②宗旨宗派が不問の場合が多い

宗教に関係なく利用できる場合が多く、供養や法要は運営している霊園や寺院のしきたりで行われることが一般的です。

  • ③自然に還ることができる

墓石を建てず、樹木や花を墓標とするスタイルです。自然の中で遺骨が還ることを重視しています。

 

では、詳しくメリットデメリットについて見ていきましょう。

 

メリット

  • お金があまりかからない
    樹木葬は、普通のお墓のように高い石を建てる必要がないので、初めにかかるお金が少なくてすみます。1人や2人だけなら、普通のお墓よりも安くなることが多いです。
  •  
  • お墓の管理を子孫に任せなくていい
    樹木葬は「永代供養(えいたいくよう)」といって、お寺や霊園がずっと管理してくれます。なので、お子様やお孫さんにお墓の世話を頼む必要がありません。

  • 自然にかえれる
    樹木葬は、遺骨を土に埋めて自然にかえす方法もあるので、「亡くなったら自然にかえりたい」と思う人にはぴったりです。木や花に囲まれて眠れるので、明るい雰囲気なのも人気の理由です。

  • 好きな木や花を選べる場合もある
    場所によっては、好きな木や花を選んで、その下に眠ることができます。ガーデニングが好きな人や、特別な思い出のある木の下で眠りたい人にも向いています。


  •           さくらや藤、バラやガーデニング樹木葬などいろいろなものがあるようです!

デメリット

  • お墓参りに行きにくい場所もある
    樹木葬は自然の多い場所に作られることがあり、山の中や町から遠い場所にあることが多いです。家から遠いと、お墓参りに行くのが大変になることもあります。

  • 家族みんなで入れない場合がある
    樹木葬は、1つの場所に入れる人数が1人か2人までと決まっていることが多いです。家族全員で同じお墓に入りたい場合は、スペースが足りなくなることもあります。

  • 昔ながらのお墓参りができないことも
    樹木葬では、火を使ったお線香やロウソクが禁止されている場所もあります。普通のお墓のようにお供えやお線香をあげたい人には、物足りなく感じることもあります。

  • 遺骨を移動できないことが多い
    樹木葬は遺骨を土に直接埋めることもあるので、その場合は一度埋めたら簡単に取り出して別の場所に移すことができません

 

樹木葬の種類

①里山型
墓地の許可を受けた山林に埋葬します。広大な土地が必要となるため、郊外に設置されているところが多いです。申し込み後に新しい樹木を植えるタイプと、自生している樹木の周りに遺骨を埋葬するタイプがあります。

 

 

②都市型、公園型
園内にシンボルとなる樹木や植栽に彩られた、手入れの行き届いた庭園を思わせるものが多く、都市型の霊園や寺院に多く見られます。納骨された人の名前を彫刻する銘板(プレート)などが設置されていることもあります。

弊社が管理させていただいている千年オリーブ東の森大分東

【公式】樹木葬専門霊園 千年オリーブの森 大分東|九州最大級の庭園墓地 (1000-olive-oitahigashi.com)

 

③ガーデニング型
決められた区画の中に植物が植えられており、そこに埋葬されます。区画が決められているため、土地の少ない都心に多く設置されています。樹木だけでなく草花も植えられているのが特徴です

2018年に弊社が施工させていただいた「さくら陵苑」。現在全区画完売。

大分県大分市樹木葬のおおいたさくら陵苑 (sakura-ryoen.com)

 

埋葬の種類

①合祀型(ごうしがた)
ほかの方の遺骨と一緒に同じシンボルツリーの下に埋葬する方法です。
 遺骨が混ざるので、遺骨の取り出しには対応できません。里山型はこの埋葬方法が多いようです。

 

②集合型
個別に設けられた区画に遺骨をおさめる方法です。
 シンボルツリーは共同ではあるものの、個別の区画があるため遺骨の取り出しができます。
さらに、遺骨がおさめられている場所が分かりやすい点もメリットです。

 

 

樹木葬とひとくちに言っても、見た目や埋葬方法にもさまざまな種類があります。

その他にも、埋葬する人数に制限を設けている樹木葬も多く、定員以上を埋葬する場合は追加料金が発生する場合がありますので注意が必要です。

お骨壺のままで納骨できる区画や、さらしの袋でしか納骨できない区画だったりと、納骨方法も樹木葬によって違います。

これらの点をご家族でよく話し合い、考慮することが失敗しない樹木葬選びで大切になります。

樹木葬についてさらに詳しく知りたい方は弊社の樹木葬サイト、または安東石材店にお問合せください❁

 

 

お墓にかかる費用と平均相場は?費用の内訳や安くするポイントも解説します

お墓を建てたいと思っているけれど、費用や相場、大分県の平均価格がわからなくて困っていませんか?

お墓を建てるときの費用の内訳や、安東石材店でお墓をご注文されるときにかかる費用を安くするポイントを解説します。

すぐにでも相場や費用を知りたい方は、安東石材店ではお電話やメールでのご相談ももちろん受け付けておりますので、お気軽にご連絡ください。

 

安東石材店にお墓について相談してみる

 

お墓にかかる費用と相場は?大分の平均価格もご紹介

お墓にかかる費用と相場

お墓にかかる費用にはどのようなものがあるかご存知ですか?

まず墓所からお探しの方は永代使用料や管理料が必要となります。

また施工の際には石材費、ステンレス製品などの付属品、文字彫刻代、据付工事費などがありますが、建てる場所によっては造成費用や基礎コンクリートの打設費用がかかります。

また場所が難所の場合は通常より費用がかかってしまいます。

大分県のお墓の相場

2025年4月時点で、大分県で墓石を建てるのにかかる費用の平均は170万円前後と言われています。

県内の霊園ではコンパクトなお墓が多くなってきました。ただ、石種にはこだわられる方が多く、吸水率が低いなど質を比べて選ばれる方が多いです。

お住まいの地域の共同墓地などですと、周りのお墓に様式を合わせたり、また、反対に背の高い大きなお墓の多い墓地でも洋風でお手入れのしやすい洋墓をあえて建てられる方も増えています。

ご商売をされている方、故人の方が生きてこられた証にとお墓の建立に費用をかける方も多くいらっしゃいます。

 

費用について問い合わせてみる

 

お墓を建てるときの費用の内訳

お墓を建てるときの費用の内訳は、大きくわけて6つあります。

  1. 1.石材費
  2. 2.文字彫刻代
  3. 3.据付工事費
  4. 4.造成・基礎コンクリート打設費用
  5. 5.その他の費用
  6. 6.永代使用料と管理料

石材費

お墓を建てる費用を大きく占めているのは石材費です。

石材費はどのくらい石材を使用するかによって値段が変わってきます。敷地が広いと石材費が高くなるのでは?とご心配される方もいらっしゃいますが、広い区画を活かしながら、デザインすることで石材費を抑える方法もあります。

またもう一つ、石材費を決める要素となるのが「石種」です。ご来店された方には、ご説明をさせていただくのですが、同じ大きさのお墓でもカンボジア産の白御影よりインド産のアーバングレーの方が20万円から30万円高くなりますよ。とお伝えします。

それは石材の質の違いや希少価値から単価が違ってくるからです。

このように石材費は石材の使用量と石種によって値段が決まります。

文字彫刻代

次に文字の彫刻代がかかります。

例えば「〇〇家之墓」と彫刻したり、その背面には建立された年月や建立者の方のお名前を彫刻します。最近では好きな文字、例えば「和」や「ありがとう」など彫刻される方も増えています。

その他、ご先祖様の戒名や法名、家紋なども彫刻されるのが一般的です。

据付工事費

こちらは石材店の人件費です。

施工に何人で何日かかるかを計算し、お見積書に記載されます。

敷地の貼石が広かったり、特殊な作業がある、また重機の入りにくい難所だったりすると工事費は増えます。

造成・基礎コンクリート打設費用

新しくお墓を建てる場所によっては地盤を確認し、まずは土壌改良や造成を行います。

その後、基礎コンクリートを打設します。基礎コンクリートの打設費用には砕石や鉄筋などの費用も含まれています。

何トンという重いお墓が載る基礎コンクリートですので、ご自分で打設される方もいらっしゃいますが、石材店にお任せいただくのが一番安心です。

その他の費用

その他の費用としては、換気口などのステンレス製品、ご納骨室の中に敷き詰める寒水石などがありますが大きく占める費用ではありません。また重機のレンタル料や燃料費もいただきます。

永代使用料と管理料

こちらはお寺や霊園などの管理されている墓地を購入する場合に発生する費用です。

永代使用料は墓地を使用する権利を得るために墓地の管理者に支払う料金のことで、墓地代と呼ばれることもあります。管理料はそれに伴い、水道料や環境整備のために年間に支払う管理費になります。

市営墓地などは永代使用料は必要ですが、管理料が不要というところもあり、人気があります。

また、霊園などは区画の大きさに比例して永代使用料や管理料が決まることが多いようです。

 

お墓を建てる費用を安くするポイント2つ

デザインをシンプルにする

お墓の値段は石材費が大きな部分を占めていることから、費用を安くするには石材費を抑えることが一番です。

基本的なお墓としては、お墓の入口に門柱と呼ばれる少し大きめの石材を一対で置き、その上に灯籠を載せます。また玉垣と呼ばれる柵のような石材を納骨室の天板の上に回します。

門柱や灯籠などをを省くことも費用を安くする方法の一つです。
 

日頃のお手入れも大切に

カンボジア産の白御影よりインド産のアーバングレーの方がお値段が高いというご説明をしましたが、この値段の違いは吸水率の違いも関係しています。

カンボジア産の石材はインド産の石材に比べ、吸水率が高いため水が染み込みやすいという特徴があります。石の中の密度もインド産の方が密ですし、石がどのくらいの圧力に耐えられるかの実験でもインド産の方が強いです。

ただ、安東石材で取り扱っている石材は全てお墓としての石材の条件をクリアしていますので、心配はいりません。

このように値段の違いはありますが、結局は建ててからお墓をどれだけ大事にされるかが大事です。高い石種を使ったものの一度もお掃除されていらっしゃらない方。一方、お盆やお彼岸に水洗いをされる方。どの石種を使われても、年に一度のお掃除をされる方のお墓はとても綺麗です。

 

安東石材店のおすすめデザイン

安東石材店でおすすめしているお墓のデザインを4つご紹介します。

より詳しく知りたい方は、ブログ「お墓を建てる 【お墓のデザイン一覧】」もご覧ください。

コンパクトなお墓も最近では人気です。
ただしご納骨室が少し小さめですので、中の棚板を2段にされる方法もございます。

どのくらいご納骨されるご予定なのかによって、ご納骨室の仕様も変わってきますので、お伝えいただくとスムーズになります。
ぜひご相談ください。

お墓について安東石材店に相談する

 

シンプルだけど見栄えのよい和洋折衷墓石例

 
 
インド産アーバングレー総額175万円(税込)
カンボジア産白御影 総額150万円(税込)
※工事費・彫刻代・その他ステンレス製品代込
 
・扉付香炉セット・墓誌銘板は壁にはめ込み式
・区画面積は間口1.5m×奥行2m
・納骨室 9〜10体納骨可

広い区画をシンプルなデザインでカバーした洋墓例

 
インド産アーバングレーとインド産ABブラック 総額190万円(税込)
カンボジア産白御影と中国北大黒 総額170万円(税込)
※工事費・彫刻代・その他ステンレス製品代込
 
・扉付香炉セット・収納ベンチ・墓誌付き
・区画面積は間口2m×奥行2.5m
・納骨人数 13〜14体可能
  

コンパクトでも機能を十分に備えた和洋折衷例

 
 
・インド産アーバングレー 総額160万円 (税込)
・カンボジア産白御影 総額140万円(税込)
※工事費・彫刻代・その他ステンレス製品代込
 
・扉付香炉セット・卒塔婆立て
・区画面積は間口1.3m×奥行2.5m
・納骨人数6〜7体
 

シンプルでもどっしり感のある洋墓例

・インド産アーバングレー 総額180万円(税込)
・カンボジア産白御影 総額160万円(税込)
※工事費・彫刻代・その他ステンレス製品代込
・香炉セット
・納骨人数12〜13体
 

お墓の費用についてお気軽にご相談ください

安東石材店では、お墓について専門知識を持ったスペシャリストのスタッフがお困りごとを解決いたします。

「お墓の費用はどれくらいかかるの?」「お墓を建てるのが初めてで、わからないことがたくさんある」

このような悩みをお持ちの方は、ぜひ一度当店にご連絡ください。

お墓について安東石材店に相談する

 

 

仏教の修行期間「雨安居」(うあんご)知っていますか?

こんにちは。安東石材店の溝江です。

もうすぐ梅雨が来ますね☔️この梅雨の時期に「雨安居」(うあんご)という仏教の修行期間があるのをご存じですか?

今回は「雨安居」(うあんご)についてお話しします。

雨安居(うあんご)とは?


「雨安居」は、インドの雨季に僧侶が外出を控え、一定期間一カ所に留まって修行に専念することを指します。

サンスクリット語では「ヴァルシャ(Varṣa)」と言い、直訳すると「雨」または「雨季の修行期」という意味です。

自然保護の精神(アヒンサー:不殺生)

雨季には地面に多くの虫や小動物が出てきます。外を歩くことで、無意識に命を踏み殺してしまう可能性があるため、それを避ける意味がありました。

修行に集中できる環境

移動せず、一定期間同じ場所に留まることで、瞑想や教えの学びに集中できる。

仏教教団の安定と団結

僧たちが一堂に集まり、教えを共有し、共に修行することで、教団内の結束も高まります。

期間

インドの雨季にあたる 旧暦の4月15日(現代の6~7月)から3か月間
日本では正式な制度としては行われていませんが、思想的には伝わっています。

雨安居と日本仏教

日本の仏教では、正式な雨安居の制度はないものの、「夏安居(げあんご)」や「結夏(けつげ)」と呼ばれる修行期間があり、禅宗(特に曹洞宗・臨済宗)で見られます。

禅寺では、夏の3か月間に集中して坐禅を行う「安居」が続いているところもあります。

現代的な意義

現代ではこの習慣を通じて、「じっと留まり、自分と向き合う大切さ」「自然や命を大事にする心」が見直されています。

雨音や静けさの中で、心を落ち着かせる時間をもつことが「現代の雨安居」とも言えるかもしれません。


雨季に自然の命を傷つけないよう寺にこもって修行する伝統があって、梅雨の時期にぴったりの精神だなと感じます。雨音の中で心を整えるひとときを、現代の私たちも大切にしたいですね。

家紋って…何だろう?!

こんにちは。

安東石材店の溝江です。

家紋といえば、着物に刺繍されているものや、お店の暖簾、お墓に彫刻されているものなど、日常生活の中ではあまり目にする機会のないものです。しかし、これらの家紋にはどのような意味が込められているのでしょうか?また、どのような種類が存在しているのでしょうか?

今回は、その「家紋」についての謎や背景について、詳しくご説明いたします。

家紋(かもん)とは?


家紋は、家族や一族を象徴する模様や紋章のことです。家族ごとに決まったデザインがあり、それを使うことで「この家族のものだよ」と示す役割を果たしてきました。

家紋の起源はいつ?


家紋の歴史はとても古く、平安時代(約1,000年前)にさかのぼります。当時の貴族や武士たちが、自分たちの家や一族を区別するために紋章を使い始めたのが始まりです。

なぜ家紋をつけたの?

戦国時代や戦国時代の頃には、戦いの中で自分たちの旗や鎧に家紋をつけて、味方や敵を見分けやすくしました。また、家族の誇りやアイデンティティを示すためにも使われました。

江戸時代に入ってからは?

平和な時代になった江戸時代には、家紋はより多くの人々に広まり、着物や家の暖簾(のれん)、墓石などさまざまな場所に使われるようになりました。
これにより、家族や一族のつながりや誇りを表す大切なシンボルとなりました。

今の時代はどう使われているの?

現代でも、家紋は伝統や家族の歴史を大切にするために使われています。結婚式やお墓、伝統的な行事などで見かけることがあります。

日本五大紋教えます!

木瓜紋(もっこう)

荒地や畑に群生する繁殖力の強い雑草の一種で、子孫繁栄を意味するとも云われています。
文様としては古く唐時代に用いられ、日本へ伝来しました。「木瓜」と記すので瓜の切り口を連想しますが、本当は地上の鳥の巣を表現したものとされています。

鷹の羽紋(たかのは)

古来より武家にはとても人気のある紋だったようです。江戸時代には、実に120家の大名旗本が、鷹の羽を用いていたそうです。

桐紋(きり)

室町幕府では小判などの貨幣に刻印され、これ以来皇室や室町幕府や豊臣政権などが用いており、現在では日本国政府の紋章として用いられています。

藤紋(ふじ)

ヤマフジのぶら下がって咲く花と葉を「藤の丸」として図案化したもので、元来は「下り藤」です。

片喰紋(かたばみ)

片喰・酢漿草は、カタバミ科カタバミ属の多年草で、繁殖力が強く、一度根付くと絶やすことが困難であることが、「(家が)絶えない」に通じることから、武家の間では、家運隆盛・子孫繁栄の縁起担ぎとして家紋の図案として用いられた。

 

ぜひこの機会に、ご自身の家の家紋も探してみてくださいね。意外なルーツや歴史に出会えるかもしれません!